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中間検査前の所内チェック

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検査機関による検査の前に、監督Tと私、設計Mで所内チェックを行いました。おおむねきちんとできており、大きな問題はないように思いました。

気づいたことをメモしておきます。

1.間柱に筋交いが取り付いているところの金物。2.梁の仕口部の金物。どちらも問題なく設置されていました。一部外壁などを取り付けてしまいもう隠ぺいしてしまった金物もありますが、検査時には「きちんとついています」と説明します。写真も追って提出予定。

3.外壁構造合板。よく見ると右側のボードのビスピッチは75mm、左側のは150mmになっているのがおわかりでしょうか。右側の合板は計算上は耐力壁になっていて、地震時の水平力に抵抗するためにビスピッチが詰まっています。左側のは外壁の壁下地なので、柱にとりついていればいいだけなので、ビスピッチが粗いのです。構造壁外周のビスピッチはすべて75mm、壁内部のピッチは150mmになっています。

4.制震ダンパー「ミューダム」です。1階の四周の壁各一辺の中央付近に1つずつ設置されています。やわらぎ住宅は、構造用合板や筋交いで地震時の水平力に耐える「耐震」機能を持っていますが、これに加えて、地震時にこの金属製のダンパーが動いて、建物のねじれをおさえて倒壊を防ぐという「制震」機能も持たせてあります。

 

5.1階和室部分柱足元。1階和室は畳(55mm)仕上げ、他はフローリング(12mm)の仕上げで、2つの厚みの違う素材が上端でそろっていなくてはなりません。そのため、畳の下だけは仕上下の合板のレベルを55-12=43mm下げています。大引のレベルを下げることでこのことを実現しています。無事レベルが下がっていることを確認しました。

6.2階バルコニー壁際。すでに水勾配のついた側溝が合板で作られています。このあとFRP防水を塗布して仕上げになります。

7.屋根際。今回は軒無し、破風無しの仕上げです。合板は外壁の仕上げ厚み分だけ出ており、屋根面のアスファルトシートを押さえた、端部の板金がうちつけてあるのがわかります。

8.棟札。2階屋根裏の束に設置されています。基礎下には鎮め物が埋められており、屋根裏にはお札が置かれています。21世紀の滋賀県の住宅でもこういった慣例は残っているというわけです。

 

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